大阪府キャンプ協会会長 吉 水 泰 彦

◆組織キャンプの歴史が50年を超える大阪・・・    
 大阪では全国に先駆けて、青少年のためのキャンプ活動が早くから盛んに展開されてきました。1953年に朝日新聞の社会事業団がアサヒ生駒山キャンプを開設したのをきっかけに、大阪市においても信太山青少年野外活動センター・びわこ青少年の家・伊賀青少年野外活動センターなど次々と設置されました。
 また、楽しく有意義な活動を展開するためのプログラムの開発や指導者の養成などは、大阪市青少年活動協会を中心にたゆまぬ努力が続けられてきました。
50年の長い歴史の中には、何百万もの青少年のキャンプへの参加がありました。活動の展開を支えるために多くの先生方や青少年団体の指導者たちのご尽力がありました。もちろん、教育委員会の沢山の予算も使ってきました。
 なかでも特徴的なことは、多くの若者、特に大学生の皆さんのボランティアによるキャンプカウンセラー活動が、キャンプの実際活動を支えてきたといえます。そして、その活動は年々受け継がれて50年を経過し、その参加学生数は、大阪で実に5千人を超えています。キャンプの参加者たちが、熱心に活動を支えキャンプを楽しくしてくれた大学生の姿を見て、よし将来は自分もリーダーになろうと、つぎつぎに受け継いできたのです。

◆キャンプの楽しさ・・・キャンプのよろこび・・・ キャンプで身につくもの・・・
 
大阪は全国で2番目に狭い府県であり,しかも人口は東京に次いで多いのです。特に大阪市域では日常、豊かな自然に触れる機会はほとんどありません。

1. キャンプは豊かな自然の中で、緑や小動物たちや清い空気に触れ、自然を知り、
自然を守ることの大切さを学ぶ機会なのです。
2. キャンプは学校と違って、遊びの形態をしています。だから、自分から自発的に参加して積極的に行動するのです。面白いなと 思えば、ますます活動にのめりこんでいきます。楽しい自由な雰囲気、仲間やフレンドシップ、何か心に満ち足りた思いなどが満ちみちているのが、よいキャンプなのです。
3. 聞いたことは忘れる、見たことはだんだんにうすれるといわれますが、キャンプはすべてが体験活動ですから、やったことはすべて身につくのです。
4. キャンプは仲間とグループを組んでの生活を築き、たがいに協力や共同して楽しい生活をつくりあげます。そのことは私たちが日常なかなか体験することの出来ない貴重な人間関係づくりの機会です。日頃自己のことは考えても、利他というか他人のことはあまり考えない人も、キャンプの機会に自分や仲間のことを考えてみたいものです。
5. 最近のキャンプでは、いろいろな新しいことを体験します。たとえば,オランダ鍋(ダッチオーブン)で鶏を丸焼きにしたり、その鍋で翌朝は手作りのパンを焼いたりする経験もできます。キャンプでの炊飯は栄養のことや衛生のことや安全の知識を知る機会です。 また、カヌーやヨットに乗ったり、早朝のバードウオッチングをしたり、森に張り巡らしたロープをわたるゲームや大きな板壁をグループ全員が協力してよじのぼるゲームなどで達成感や爽快さを味わうものなど、いろいろと研究され開発されたプログラムが多数用意されています。
6. 今、世界で真剣に課題とされている地球の温暖化や、酸性雨、オゾン層の破壊、熱帯雨林の喪失、希少動物の減少などを、自然生活のキャンプの中で取り入れて考える機会にしようという努力もされています。 もちろん、年齢、経験度合い、いろんな障害がある人たちへの配慮もされています。

 みなさん、今年の夏も楽しいキャンプにチャレンジしましょう。